最近のお客様が本当に求めているのは「広さ」ではない
2025/12/22
家づくりの打合せをしていると、「LDKはできるだけ広くしたい」「吹抜けがほしい」「大きな窓が欲しい」という声をよく耳にします。
一見すると、みなさんは「広い家」を求めているように感じます。でも、長年この仕事をしてきて思うことは、本当に欲しいのは、広さそのものではないということでした。
「広くしたい」の奥にある本当の気持ち
お客様とじっくり話をしていると、「できるだけ広くしたい」という言葉の裏には、こんな想いが隠れていることがほとんどです。
・明るい家で暮らしたい
・家族の気配を感じながら過ごしたい
・窮屈さを感じず、気持ちよく生活したい
つまり、求めているのは
数字としての広さではなく感覚としての心地よさなのです。
面積を増やしても、居心地が良くなるとは限らない
実は.単純に面積を増やしたからといって、住み心地が良くなるとは限りません。天井が低い.視線が抜けない.素材が硬く冷たい.こうした要素が重なると、広いはずの空間でも、どこか落ち着かない家になってしまいます。逆に、面積はそれほど大きくなくても、天井の高さに変化がある。窓の位置が工夫されている.視線が外へと抜けていく。こうした設計をすることで、数字以上に広く感じる家はいくらでもつくれます。
木の家だからこそ生まれる「ちょうどよい広さ」
木の家には不思議な力があります。同じ広さでも、木に包まれた空間は人を緊張させません。自然と気持ちを落ち着かせてくれます。無垢の木に素足で立ったときの感触や木の香り、やわらかな色合い.こうした要素が合わさることで、広さを誇らなくても、満たされる空間が生まれます。
私はこれを「ちょうどいい広さ」と呼んでいます。
本当に大切なのは家族がどう過ごすか
家づくりで一番大切なのは、何畳のLDKか、何坪の家が、ということではありません。
・朝、どんな気持ちで目覚めるか
・家に帰ったとき、ホッとできるか
・家族が自然と同じ場所に集まるか
そうした日々の積み重ねこそが、その家の「価値」だと思っています。
私たちがお伝えしたいこと
私たちは、お客様の「広くしたい」という言葉を、そのまま鵜呑みにすることはありません。なぜなら、広さよりも大切なものがあることを知っているからです。
これからも、私たちは、流行や数字に振り回されることなく、木の力を活かしながら、本当に心地よい住まいをづくり続けていきたいと思います。
...広い家が、いい家とは限りません。小さくても居心地のいい家はたくさんあります。大切なのは、「どれだけ広いか」ではなく、「どれだけ気持ちよく暮らせるか」です。それが、私たちが考える家づくりです。...








