木の家で漆喰が使用される理由がすごい!!
木と漆喰の組み合わせ
木と漆喰の組み合わせの歴史は古く、日本では世界遺産に指定されている「姫路城」などのお城をはじめ、日本家屋、蔵など、さまざまな建築物に取り入れられてきました。
鉄筋コンクリート住宅の登場で木と漆喰を組み合わせた住宅は減少傾向にありましたが、近年、木の家の人気が高まるにつれ、木と漆喰の組み合わせの人気も復活しています。
なぜ木の家で漆喰が使われるのか
5000年近い歴史を持つといわれ、世界各国で使われている建築素材の「漆喰」にはさまざまな特徴があります。
高い防火性
漆喰の主成分は、貝殻や珊瑚、卵の殻と同じ炭酸カルシウムという不燃性の無機質です。
不燃性なので、万が一火事になったとしても、壁が火を防ぎ、延焼を抑える効果があります。
燃えやすいという特徴を持つ「木」を多く使う木の家にとって、漆喰が持つ高い防火性は大きなメリットといえます。
財産を守る「蔵」が漆喰の壁で守られているのも、火事による財産の焼失を防ぐためです。
防カビ性
漆喰は消石灰などを混ぜた原料に水を混ぜて使いますが、主成分である炭酸カルシウムは水に溶けると強いアルカリ性になります。
一般的にカビは、中性から酸性の広い範囲で生存が可能ですが、一方でアルカリ性には強くありません。
そのため、カビは強いアルカリ性を持つ漆喰に繁殖することができず、根を下ろすこともできないため漆喰の下まで浸透することもできません。
カビは非常に繁殖力が強く、あっという間に木を腐食してしまいます。
漆喰の壁は大切な木をカビから守ります。
装飾性
漆喰というと白いイメージがありますが、顔料を混ぜることでさまざまな色を作ることができます。
また、表面を滑らかに仕上げるだけではなく、表面に凹凸のあるパターン塗装で仕上げることも可能です。
和風の家はもちろん洋風の家にも対応可能で、ナチュラルな雰囲気にもスタイリッシュでモダンな雰囲気にも合わせることができます。
自然素材なので、同じく自然素材である木との相性もバツグンです。
汚れに強い
煙草のヤニやキッチンの油汚れなど、壁につく汚れの多くは酸性です。
漆喰はアルカリ性の性質を持っているため、酸性の汚れを吸着しにくく、汚れがつきにくいという特徴があります。
また、汚れがついた場合も重曹や消しゴムで簡単に落とすことができることが多く、どうしても落ちない場合は上から漆喰を塗り直してしまうことも可能です。
まとめ
漆喰は、木が持つ弱点をカバーする特徴や、木が持つ魅力をさらに引き出す特徴を持っています。
防臭効果や防音効果にも優れているため、木の家の壁材として、検討したい素材の一つといえます。
木の家に漆喰を使いたいとお考えの方は、ぜひ弊社にご相談ください。