外からの視線を遮りながら、採光・通風を良くしたい。型ガラス、すりガラスなど、木の家のガラス選びについて。
ガラスの種類によって採光や通風の方法が変わってきます。
ガラスにはいろいろな種類がある
家の窓にはガラスを使うのが一般的ですが、ガラスと言ってもすりガラスや型ガラス、フロストガラスなど、いろいろな種類があり、もちろん透明のガラスも選択肢になるでしょう。
すりガラス
すりガラスとは、ガラスの片側に砂を吹き付けて傷をつけ、透明度をなくしたものです。加工が単純なので価格も比較的安価ですが、細かい傷がついている状態になるので割れやすく、使う場所によっては注意が必要です。視界を遮る効果はかなり高く、ガラス越しの物体の有無がぼんやり分かる程度です。
フロストガラス
タペストリー加工とも呼ばれる方法で、すりガラスのザラザラした表面に、フッ酸と呼ばれる薬品を吹きかけて表面を溶かし、すりガラスの傷を滑らかになるように加工します。すりガラスに比べると透明感があり、それでいて視界も遮るので使い勝手がよく、また汚れにくいのもメリットです。
型ガラス
ガラスの表面に凹凸模様をつけることで、光を柔らかく拡散します。凹凸の具合や模様によってさまざまな種類があり、アンティークな雰囲気のものやお洒落なものも多いです。すりガラスなどに比べると透明度が高いものが多いですが、それも模様によっていろいろ異なります。
ガラスの選び方
家のガラスを選ぶときは、デザインと機能を考えて選ぶ必要があります。なんとなく家の窓というと透明のガラスをイメージする人が多いかもしれませんが、実際にはすりガラスやフロストガラスのほうが便利なところもたくさんあります。
こうしたガラスのメリットは、視界を遮りながら採光ができるところにあります。すりガラスは見えないけれど採光はどうなの?と思われるかもしれませんが、すりガラスの表面は細かい凹凸があるため表面積が広く、光を乱反射することで室内はより明るくなるのです。そのため、光の入りにくい北側の窓などは特に、すりガラスやフロストガラスにすることでより多くの光を取り込むことができます。
カーテンをつけなくても視線を遮ることもできますし、メリットは大きいのです。外の景色を楽しみたい窓は透明ガラスのほうがよいでしょうが、それ以外の場所はすりガラスやフロストガラスにしたほうが便利な場合も多いのです。
まとめ
窓ガラスなどに使うガラスは、透明ガラス以外にもすりガラスやフロストガラスなどいろいろなものがあります。すりガラスやフロストガラスは、視線を遮ることができるだけでなく、光の乱反射で最高の点でも優れているので、外が見えなくてもよい窓にはこうしたガラスを使うのもいいでしょう。