建て直しか、リフォームか。家族構成、資金などの選択基準3つとそれぞれのメリット・デメリット。
建て直しかリフォームかを選ぶ場合は、いくつかの基準に沿って検討していく必要があります。
建て直しかリフォームかを選択する基準
家が古くなってくると、建て直しをするかリフォームをするかで迷う人も多いです。その家や家族の状況に応じてどちらが良いかは変わってきますし、それぞれのメリット・デメリットもあるので、よく検討するとよいでしょう。
家族構成
家は、住む人によって求められるニーズも違うものです。例えば、家が古くなってきたものの、子どもはみんな自分たちで家を構えていて将来的に引き継ぐ予定がない、という場合はリフォームで十分かもしれません。しかし誰かが引き継いで住み続けるというのであれば、建て直して新築の状態にしたほうがよいでしょう。
資金
資金はリフォームか建て替えかを考えるにおいて、最も重要なポイントです。工事の内容にもよりますが、リフォームの場合の費用の相場は300万円~2000万円程度、建て替える場合は1500~3000万円程度といったところでしょう。どちらを選んでも、実際のところ上限には限りがないのですが、建て替えは家を解体して新しく建てるため、どうしても費用は高くなりがちです。
築年数
一般的な目安としては、築年数が30年以上の場合は建て替えを行い、それ以下の場合はリフォームを行うことが多いです。ただし、30年以上経った住宅でも、土台がしっかりしていて耐震補強の必要がなく、シロアリなどの被害もない場合はリフォームする場合もありますし、比較的築年数が浅くても、構造的に不安があったり、断熱、遮音などの面も含めた大規模リフォームが必要な場合などは、建て替えることもあります。築年数はあくまで目安で、家の土台となる部分や構造面に問題があるかどうかも、リフォームをするか建て替えるかの大切なポイントとなるでしょう。
建て替えのメリットとデメリット
メリット
- 家が新築になるため設計の自由度が高く、この先も長く住み続けることができる。
- 最新の耐震機能や断熱構造などを導入することで、快適度を大幅に上げることができる。
デメリット
- 費用が高く、建て替え中の仮住まいなども必要
- 工期が長い
リフォームのメリットとデメリット
メリット
- 必要な部分だけの工事が可能で、費用を抑えることができる。
- 大規模リフォームでない場合は、住んだ状態での工事が可能
- 工期が短い
デメリット
- 土台や構造など、家のベースとなる部分に手を加えると結局大きな工事になり、費用もそれなりに高くなる
- 設計面での自由度が下がる
まとめ
住宅のリフォームをするか建て替えをするかの判断基準としては、予算がどの程度あるのか、住宅の状態として土台や構造面はそのまま使えるのかどうか、将来的に長く住み続ける予定があるかなどがポイントになります。住宅の状態や家族構成によっても変わってきますので、それらの点についてよく考えて判断するとよいでしょう。