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社長のひとり言

最近の住宅では、見ることが少なくなった門ですが、数寄屋造りを語るうえには必要なものなので、その歴史と流れ、現代について触れます...。

「古事記」上巻の「スサノオノミコトの大蛇退治」に[垣を作りまわし、その垣に八門を作り]との記載があり、大和時代の有力者は家の周囲に垣を巡らし、出入り口として、門柱だけのものや鳥居形の簡易な門を設けていたと考えられています。門は常に権威の象徴であり、寺社、宮廷、城、貴族や武士の館などに、冠木門(かぶきもん)、屋根付きの棟門、薬医門、四脚門、楼門などさまざまな門が造られました。庶民の一般住宅に門が普及していくのは明治時代になってからです。

現代でも、本格的な和風住宅には、今でも屋根付きの門を見ることができますが、どっしりとした両開きの門扉は姿を消し、木製の引き違い格子戸が主流になっています。和モダンの家には、石の門柱に金属製扉の門も見かけます。門には表札、門灯、郵便受けが必須ですが、防犯意識の高まりと電子機器の発達から、多様なセキュリティシステムが普及してきました。カメラ付きインターホン、カードキー、スマホ対応の電気錠付き門扉、センサー付き照明などで、現代では住まいの安全を図ることが重要視されています。...



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