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杉(スギ)の物語

  1. 日本で一番多く植えられている木といえば「杉(スギ)」です。漢字で「杉」と書くのは「まっすぐにすくすく育つ」から。名前の由来そのままに、空へ向かって真っ直ぐに伸びる姿は、どこか清々しく、人を励ましてくれるようです。

杉は、古くから日本人の暮らしに欠かせない木でした。家の柱や梁はもちろん、樽や桶、下駄にまで使われ、まさに生活を支える庶民の木でした。特にお酒を熟成させる杉の香りは独特で、杉樽で仕込んだお酒を口にすると、木の清らかな香りがほんのり漂います。これも杉ならではの味わいです。また、杉はとても軽やかで加工しやすい材です。やわらかく温かみのある肌ざわりは、素足で歩くと気持ちよく、冬でも冷たさを感じにくいのが特徴です。家の床や天井に使えば、心も体もホッと和む空間になります。

ただし、杉と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「花粉」かもしれませんね。毎春、多くの人を悩ませる花粉症の原因でもあります。けれど、そんな一面も含めて杉は日本の風土と切っても切れない関係にある木です。まるで「日本人と共に生きてきた木」だと言えるでしょう。

私は、杉の香りに包まれた家に入ると、どこか懐かしい気持ちになります。それはきっと、遠い昔から日本人の暮らしを支えてきた木だから。杉の家は、住む人に「安心できる「帰る場所」を思い出させてくれるのかもしれません。...

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