木の家でも防音対策はできますか?
木の家でも防音対策は十分可能です。様々な防音対策があります。
どの程度の防音を目的とするのか
完全に家そのものを防音にしたいのか、プロ御用達のような完全防音の音楽部屋やシアターを作りたいのか。
好みや目的によって様々な防音対策があるのです。
もちろん、コストの面も考えなくてはいけません。
完全防音の木の家を作るのが目的となりますと、普通の木の家を作る倍程度のコストがかかる場合もあるのです。
お金をかけずに出来る防音の工夫
木の家が既に出来上がっている場合について考えます。
リフォームで防音対策をするにはお金がかかりすぎるので、お金をかけずに防音対策をしたいという人も少なくないでしょう。
またお子様の成長に合わせてピアノを購入し、近所迷惑にならないようにピアノの練習をしたいと考える人もいらっしゃるかと思います。
ご近所も含めた周囲への騒音を防ぎたいと思う場合、まずは、家具の配置を見直すことで防音に効果があります。
例のひとつとして挙げられるのは、テレビやラジオ、ピアノなど、音の出るものは壁からできるだけ離すというものです。
これらの家具はどれも壁にピタリと付けていたり、近くに置いている場合が多いと思います。スペースの問題がありますが、できるだけ壁から離すだけでも防音効果があるのです。
反対に壁には本棚や洋服タンス、食器棚など大きめの家具を置くと、音を吸収して防音する効果があります。
音の出るものは接地面から音が伝わりやすいので、ピアノなどの音も下にカーペットを敷くだけでも騒音を防ぐことができます。
建築時やリフォームでできる防音対策
木の家の建築時やリフォームにおいての防音対策ですが、どのような音を抑えるかで防音対策は違ってきます。
例えば、入ってくる音を防ぎたいのか、内部から出す音を防ぎたいのかということです。
ここではどちらの音に対しても効果的な方法について説明します。
床の防音を考える
音は壁や床といった接地面から伝わります。そのため防音カーペットを敷くことが効果的です。
防音カーペットは、タイルやコルク、防音ラグの3種類の素材があります。
それぞれ価格帯が違いますし、リフォームなども必要になるので、木の家の建築時する前に床の防音対策を考えておいたほうが効率的でしょう。
効果的な壁の防音
今までの建築業界には壁には厚みがあるので、壁から音が侵入してくることは問題視しない、といった傾向がありました。
しかし、外壁材の材質の多様化など、防音壁として断熱材を利用するケースが増えています。
また、壁よりも、換気口やドア、窓の開閉口などを対策するほうが防音に対して効果的です。
例えば簡単にできる対策のひとつとして、防音ボードが挙げられます。
加えて窓枠は、サッシだけでも防音できますが、外の音をシャットダウンすることはできませんし、中からの音も漏れる可能性があります。ガラスとサッシの組み合わせで一つの窓ができているので、ガラスとサッシの両方とも防音効果を高める必要があります。
ですので、窓に対する防音対策としては、ガラスとサッシの隙間対策が有効かと思われます。さらに窓を二重にすれば、より完璧に騒音をシャットアウトできるでしょう。
まとめ
木の家はどうしても防音面では不利となるのですが、防音対策は簡単なものから重厚なものまで様々な方法があります。
予算が許せばいくらでも防音対策ができるのですが、壁や床のリフォームとなるとどうしてもコストや施工期間がかかってしまいます。
木の家の良さを活かしながら防音対策にも妥協点を見出し、自分の中で折り合いをつけることが大切です。