シロアリに強い木の家を建てたいと思います。シロアリが嫌う木と好む木には何がありますか?
ケヤキやヒノキなどはシロアリが好まないと言われています。
シロアリにも好む木と嫌いな木があります
シロアリは、日本全域に生息していますし、どんな木でも食べてしまうので、完全にシロアリが寄り付かないという木はありません。とはいえ、シロアリにも好む木と嫌いな木はありますので、できるだけシロアリが嫌いな木で家を建てたほうが、シロアリの被害は食い止めやすくなります。
シロアリが嫌う木
シロアリが嫌う木としてよく知られているのは、ケヤキやヒノキなどです。こうした木の成分には、シロアリが嫌う成分が含まれており、特に芯材と呼ばれる木の中心部の色の濃い部分にはかなり防蟻性があるので、シロアリの被害は受けにくくなります。同じ木でも、木の外側、いわゆる辺材を使っている場合は防蟻性が落ちるので、ケヤキやヒノキだからといって安心することはできません。
シロアリが好む木
シロアリが好むのは、いわゆる柔らかい木です。柔らかい木はシロアリにとっても食べやすいので、被害にあいやすくなります。種類でいうと、マツやモミなどが要注意です。ただし、こうした木が住宅に使えないというのではなく、防蟻処理を行うことでシロアリの被害にあいにくくすることはできます。また、建材として使うだけでなく、庭にマツの木やモミの木が植えてあるという場合は、そこにもシロアリが巣を作る可能性はあるので、気にかけておくようにしましょう。
濡れた木はシロアリの好物
種類に限らず、濡れた木は食べやすくなるためシロアリの大好物になります。湿気が多くて湿った床下の柱の部分や、雨漏りのする屋根裏、浴室やトイレ、洗面所といった水回りも湿気が多くなりやすいので、シロアリが発生しやすい場所です。木材を選ぶだけでなく、建材が濡れないような工夫や、湿気が溜まりにくくする工夫も必要でしょう。特に最近の住宅は、気密性が高いこともあり、湿気が逃げなくて見えないところにカビが生えたりシロアリの被害が生じたりすることが少なくありません。
まとめ
シロアリは、どんな木でも食べますが、ケヤキやヒノキなどの木はシロアリが苦手とする成分を含んでいるため、比較的被害にあいにくいとされています。とはいえ、湿気が溜まって木が湿っていたり、雨漏りで濡れてしまったりすると、シロアリが食べやすくなりますので、湿気対策を十分にすることが大切です。