シロアリだけじゃない。木の家に住んで出てくる虫対策。
自然の風合いが気持ちの良い木の家ですが、虫対策は欠かせません。
木の家と害虫
木の家は、自然のままの無垢材を使うことで、快適な住み心地や肌触りのよさが魅力となりますが、自然の木を使うということは、虫にとっても居心地の良い空間ということになってしまいます。しかも、殺虫剤などに使われていたホルムアルデヒドの建材への利用が、平成5年の法改正によって制限されたことで、住宅の害虫被害は多くなっているのが現状です。
木を好む害虫とは
シロアリ
シロアリは気を食べる虫として最も有名な虫でしょう。床下や柱の木の内側をかじって家の耐久性を落としてしまうため、木の家の大敵ともいえます。シロアリは4月から5月ごろに羽アリとなって外を飛ぶため、そのころに羽アリを見かけるようになった場合は注意が必要です。
キクイムシ
キクイムシもよく見かける木を食べる虫です。木の柱や家具の側に、木の粉が落ちていたら、その近くに小さな穴があいていないかよく見てみましょう。キクイムシは木材の内部を食い荒らして穴を開けて出てきますが、その時に落ちる粉がこれです。専用の殺虫剤も市販されています。
シバンムシ
シバンムシは、体長約2~3mmとかなり小さな茶色い虫です。木材だけでなく、乾物などの食品や畳などにも発生することがあります。
害虫対策
木の家害虫対策としては、まず湿気がこもらないようすることで、シロアリ対策になります。シロアリは集団発生して大きな巣を作るなど被害が大きい上、発生してしまうと業者への駆除の依頼が必要となるため、最優先で対策を行いたい虫です。シロアリは湿った木が大好物ですので、床下などは特に湿気がこもらないように気を付けて、床下用セラミックスの散布などの対策を行うのが良いでしょう。
キクイムシやシバンムシは、乾燥した木にも住み着きますので乾燥させることが対策にはなりませんが、そもそもこれらの虫はシロアリのようにどこかからやってきて住み着くというよりは、木が生えている時に卵が産みつけられており、それが成長して出てくることが多いので、対策は難しいと言えます。虫そのものや、それらしい穴を見つけたら、市販の殺虫剤を使って駆除するようにしましょう。
まとめ
木の家は人間が生活しやすいだけでなく、害虫にとっても快適な空間です。シロアリなどが住み着いてしまうと、家の耐久性が下がって危険ですので、普段から湿気がこもらないように注意したり、害虫が湧いていないかチェックを欠かさないようにしましょう。