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ナチュラルな質感が人気の藤タイル・竹タイル・竹フローリングのメリットとデメリット

温泉や健康ランドなどに行くと、脱衣所が竹やとうなどでできた床をよく目にします。
表面は天然の籐や竹でできており、裏面がラバーになっているのが特徴です。

 

住宅の脱衣所はもちろん、室内の床材としても使いやすい建材です。

自然素材ならではの温かみと美しさが魅力で、水回りや素足で過ごす場所に取り入れたいという方が増えています。

(とう)タイルの特徴とメリット・デメリット

籐(とう)タイルとは?

一般的に「藤タイル」と呼ばれることもありますが、正しくはヤシ科の植物「籐(ラタン)」の表皮を編み込み、タイル状に加工した床材です。

銭湯や温泉旅館の脱衣所でよく見かける、独特の編み目模様の床材と言えばイメージしやすのではないでしょうか。
裏面にはクッション性のあるゴムや不織布が貼られていることが多く、貼りやすく加工されているものが多いです。

籐タイルのメリット

  • さらっとした快適な足触り
    表面の凹凸によって吸湿・発散性が高いので、お風呂上がりの濡れた足で歩いてもベタつきません。
    湿気の多い日本の脱衣所で好まれる理由の一つです。

  • クッション性
    裏面にクッション材(ゴムや不織布)が貼られているものが多く、編み込み素材特有の適度な柔らかさがあり、素足に優しい踏み心地です。

  • 自然素材のナチュラル感
    経年変化で飴色に変わっていく風合いや、自然素材ならではの編み目は、シンプルや和モダンなインテリアによく馴染みます。

籐タイルのデメリット

  • 水分や湿気による劣化リスク
    湿気に強い素材ですが、濡れたまま長時間放置すると、カビや黒ずみが出てしまうので注意が必要です。

  • 清掃の手間と毛羽立ち
    編み目の隙間にホコリが溜まりやすいため、こまめな掃除機がけが必要です。
    また、長期間使用すると表面の繊維がささくれ立つ(毛羽立ち)ことがあり、素足を傷つけないようメンテナンスや張り替えが必要になります。

竹タイルの特徴とメリット・デメリット

竹タイルとは?

細く割った竹を並べて集成材にし、正方形や長方形のタイル状に加工したものです。

竹特有の真っ直ぐで美しい繊維と、節の模様が特徴的です。

竹タイルのメリット

  • 美しい模様と温かみ
    竹の繊維が織りなす幾何学的な模様の美しさは、和風だけでなくモダンな空間にもマッチします。
    熱伝導率が高いため、夏はひんやりと涼しく、冬も意外な温かみを感じられます。

  • 高い耐久性と強度
    竹は木材よりも硬く、摩耗に強い素材です。
    傷がつきにくく、長くきれいな状態を保ちやすいのが特徴です。

  • 環境への配慮
    竹は成長が非常に早いため、木材に比べて環境負荷が少ないエコな素材として注目されています。

竹タイルのデメリット

  • 湿気による変色・カビ
    籐と同様、湿気の多い場所に使われますが、換気が不十分だと黒ずみやカビが発生しやすいデリケートな一面があります。

  • 衝撃への弱さ
    硬い素材であるため、重い物を落とすと割れたりヒビが入ったりすることがあります。
    また、製品によっては価格が高くなる傾向があります。

竹フローリングの特徴とメリット・デメリット

竹フローリングとは?

竹をフローリング材として長く加工したものです。


一般的な木質フローリングと同様の形状(サネ加工など)をしており、リビングや廊下など広い範囲に敷き詰めることができます。 木材と比較しても硬度が高く、しっかりとした踏み心地が特徴です。

竹フローリングのメリット

  • 耐久性
    ナラやカエデなどの広葉樹よりも硬度が高く、重厚感があります。
    キャスター付きの椅子などを使用しても傷がつきにくい強さを持っています。

  • 清涼感とデザインの自由度
    竹特有の「清涼感」と「落ち着き」があり、空間を凛とした雰囲気にします。
    ナチュラル色から燻(いぶ)したダーク色までバリエーションも豊富なため、お部屋の雰囲気に合わせやすいのも特徴です。

  • 湿気に強く、変形が少ない
    積層構造になっているものが多く、一般的な無垢フローリングに比べて湿気による反りや収縮が少ない傾向にあります。

竹フローリングのデメリット

  • 価格がやや高め
    一般的な複合フローリングと比較すると、導入コストが高くなる場合があります。

  • 傷がつくと目立ちやすい
    非常に硬い反面、表面の塗装によっては細かい擦り傷が白く目立つことがあります。また、乾燥しすぎると収縮して隙間ができることがあるため、床暖房対応品などを慎重に選ぶ必要があります。

メンテナンスの基本

籐や竹は水に強い素材ですが、その下がゴムになっていてそれを床の上に敷き詰めているという構造から、水が大量に染み込んだ状態で放置しておくのはよくありません。
多少の水は問題ありませんが、水浸しになってしまうようなことがあれば乾拭きをしましょう。

 

脱衣所などに使う場合は、足ふきマットなどを利用して水浸しにならないようにして使い、換気扇などを活用して乾燥させることも大切です。

 

とはいえ、タイルの形状なので、傷みがひどい箇所だけを交換することも可能です。材質によっては費用が高くなることもあるので、使う場所に合わせて、素材や色を選ぶとよいでしょう。

    まとめ

    籐タイルや竹タイルを住宅に取り入れる人も多くなっています。天然素材の気持ちよさがあり、素足で歩いてもサラサラで快適なのが籐タイルや竹タイルのメリットですが、脱衣所などに使う場合は水浸しのまま放置しないなど、ある程度のお手入れは必要になります。

    傷みがひどい場所だけ交換もできるので、最初から予備を何枚か確保しておくのもおすすめです。

     

    明陽住建では、お客様のライフスタイルや設置場所に合わせ、最適な自然素材をご提案いたします。

    「実物を見てみたい」「我が家の脱衣所にはどれが合う?」など、お気軽にご相談ください。

     

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