町家などでみる中庭。そのメリットとデメリットについて教えてください。
お洒落で明るい中庭ですが、メリット・デメリットがあるので作る際には注意が必要です。
中庭を作る家が増えている
建物の内側に中庭を作る家が増えています。地面を露出させて草花を植えたり、パティオのようにして裸足でも出られるようにしたりと、その作り方はさまざまですが、中には家の外側に庭を造るのとは違ったメリットやデメリットがあります。メリットだけでなく、デメリットもよく考えて、それに対処しながら計画することが大切でしょう。
中庭のメリット
採光ができる
中庭があることで、それに面したすべての部屋が明るくなります。また、外からの視線も気にならないので、カーテンなどで視線を遮る必要もなく、窓をオープンにできるのもメリットでしょう。開放感がありますし、採光の効率も高まります。
安全に子供を遊ばせられる
自宅の敷地内の庭であっても、道路に出て行ってしまったり、知らない人から見られることを考えると、小さな子供を外で遊ばせるとなると目を離せないものです。その点中庭は、外につながっていないので、勝手に出て行ってしまう心配もなく、安全に子供を遊ばせることができます。子供もいつでも自由に外遊びができる空間として、中庭はとても喜ぶものです。
気軽にくつろげるアウトドアスペース
中庭であれば、テーブルセットを用意して外でティータイムを楽しんだり、バーベキューをすることもできます。また、家の中ではやりづらいDIYなどをする空間としても、中庭は便利です。
中庭のデメリット
排水などはしっかり
中庭は、排水機能をしっかりしておかないと、大雨の時に水がたまったり、湿気で虫やカビが増えたりと、不快な空間になってしまうこともあります。水はけのよい床になるようにして、排水溝をしっかり設けておきましょう。
費用が高くなる
中庭を作るということは、設計が複雑になるだけでなく、外壁の面積が多くなったり、排水設備を設置したりと、費用の掛かる点も多くなります。それだけのメリットはありますが、予算にある程度余裕がないと設置は難しいかもしれません。
スペースが必要
中庭にするスペースは、中庭にしていなければ室内の居住スペースとして使うことができるところです。広いリビングや、ウォークインクローゼット、客用の和室など、中庭がなければ作れる室内空間も多いです。敷地が狭い場合は、中庭を作ることで部屋が狭く感じることのないように工夫する必要があるでしょう。
まとめ
中庭を作ることで、明るくて開放的な気持ちの良い生活をすることができますが、きちんと排水設備を整えておくなど、計画的に作ることが大切です。中庭にはメリット・デメリットの両方がありますので、それらをよく考えて作るようにしましょう。