長良スギ、木曽スギ、東濃ヒノキなど東海地方のブランド木材の5つ。
東海地方には、長良スギや木曽スギなど、有名なブランド木材がいくつもあります。
東海地方の木材
東海地方、特に岐阜県の東農地方は、全国でも屈指の木材産地として知られています。冬の厳しい寒さと、昼夜の寒暖差により、ゆっくりと成長する木々は、木目が詰まっており品質の高い木材として、高い人気を誇っているのです。
長良スギ
長良川流域である岐阜県郡上市や武儀郡(現関市)で産出される杉で、均等で美しい木目が特徴です。しっかり乾燥されているので施工後の狂いも少なく、加工しやすいため柱や梁、床材、壁材など幅広い用途に使われています。板挽きの技術が向上したことにより、一本の丸太から取れる数が多くなり、コストダウンにも成功しました。
木曽ヒノキ
木材として優れた品質で知られるヒノキのなかでも、特に素晴らしい材質で知られる木曽ヒノキは、長野県の木曽谷から木曽川上流域で産出されます。高級建築用材として使われる他、伊勢神宮の遷宮用材にも使われるなど、国内でも屈指の品質の高さを誇るヒノキです。
東濃ヒノキ
岐阜県東濃地方の東部地方を中心に算出されているのが、東濃ヒノキです。伊勢神宮の外宮用材として使われるなど、品質の高さには定評があります。ヒノキの育成域としては、北限に近い寒い地域で生育するため、年輪幅が均一で、節がほとんどないのが特徴です。
天竜スギ
静岡県浜松市天竜区から産出される杉で、天竜川流域のこの地域は、日本三大人工美林とも呼ばれます。高い品質で知られる天竜スギは、曲がりが少なく、つややかな木肌で内装材としてもとても美しいのが特徴です。強度も高く、肌触りが良いことで、土台や柱、内装、外装など、幅広く使用されています。
三河スギ
愛知県の東部に位置する奥三河地方にある、南設楽郡・新城市・東加茂郡・額田郡で産出されるのが三河スギです。木目のはっきりした均一な年輪は美しく、狂いが少ないことや高い耐久性・耐水性も品質の高さを感じさせます。特に鳳来町の三河スギは日光東照宮の造営などにも使われるなど、優れた杉材として評価されているのです。
まとめ
東海・中部地方には、優れたブランド木材を産出する産地がたくさんあります。長良スギや東濃ヒノキなどの木材品質の高さは、昔から重要な建築物などで使われていることでもわかるでしょう。もちろん現在でも建材として人気が高く、木の家では多くのブランド木材が使用されています。