木の家らしい見せる梁でおしゃれなリビング。米マツなど、梁におすすめの木材5つ。
梁には丈夫な木材が使われますが、木の家なら見せる梁にするのもおしゃれです。
梁に適した木材とは
縦に設置して家の骨組みとなる柱に対して、柱と柱を横に渡して家を支えるのが梁です。建物の重さを支えることになるため、丈夫で変形しにくいことが求められます。木の家で見せる梁として使う場合は、色や木目の美しさも重視したいところです。
強度があまり高くない木材も梁に使えないことはありませんが、必要な強度を得るために、かなり大きな寸法の木材を使う必要があります。重さの問題もあるので、できれば大きすぎず強度の高い木材を使うのがおすすめです。
梁に適した木材
ベイマツ
北米やカナダの太平洋岸に多い針葉樹で、強度に優れている一方で、比較的安価で購入できることもあって、梁に多く使われる木材です。丈夫でしっかり目が詰まっていますが、加工性にも優れています。ヤニが出やすい木材でもあるので、その点は気を付けるとよいでしょう。
ジマツ(地松)
日本で採れるマツで、「地松」と書くこともあります。非常に強度が高く、梁には適した特徴を備えていますが、国産ということで流通量が少なく、価格も高いのが難点です。使用場所を絞って見せる
梁として使うのもよいでしょう。
カラマツ
硬くて粘りがあるため、梁に使うのにも適した木材ですが、しっかり乾燥したものを使わないとねじれが生じやすいのがデメリットです。やや赤みを帯びており、はっきりした木目は美しいのですが、節があるのでその点が気になるという人もいるかもしれません。
杉
流通量が多く、柔軟性も高いことから建材としてはよく使われる木材ですが、強度はベイマツやジマツなどに比べると劣ります。比較的安価ですので、コストパフォーマンスを重視するなら使うのもよいでしょう。
エゾマツ
北海道に多く見られるマツで、まっすぐ伸びた幹に年中緑の葉をつけることから、クリスマスツリーとしてもよく使われています。耐久性はそれほど高くありませんが、白くて美しいことから見せる梁に使われることも多いです。
まとめ
梁は家の構造の面でも重要な役割を担っているため、丈夫で変形しにくい木材が使われることが多いです。日本では昔から梁を見せた建築方法が多く使われており、ナチュラルな雰囲気が好まれる木の家でも梁を見せることは多いです。
梁に使える木材はいろいろありますが、見せる梁にする場合は強度はもちろん、見た目の美しさも比べながら選ぶとよいでしょう。