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20世紀を代表するドイツの建築家「ブルーノ.タウト」が絶賛したという桂離宮(世界一美しい木造建築)について。

桂離宮は、日本が誇る伝統的な木造建築の傑作です。17世紀初頭に建てられたこの建物は、その美しい造形と空間構成で、現代に至るまで多くの人々を魅了してきました。その中には、20世紀を代表するドイツの建築家、ブルーノ・タウト(1880-1938)もいました。

ブルーノ・タウトの視点

タウトは、現代建築の父とも称される先見の明の持ち主で、その業績はヨーロッパを中心に世界に広がっています。彼の理論と実践は、現代建築の原点をなすものとして、多大な影響を与えてきました。しかし、タウトが最も崇拝したのは西洋の近代建築ではなく、日本の伝統的な木造建築、特に桂離宮でした。

 

彼が初めて桂離宮を訪れたのは、日本への亡命生活の最中、1933年のことでした。そのとき、彼はこの建築に深く感銘を受け、その後の彼の思考と作品に大きな影響を与えました。

 

桂離宮の美

桂離宮がタウトに与えた影響の一つは、"無装飾"という思想です。桂離宮は、過度な装飾を排し、自然素材の美しさと、そこから生まれるシンプルな造形を大切にしています。これはタウトの持っていた、無駄を省き、本質を追求するという建築観と完全に符合しました。

 

また、桂離宮の最も特徴的な要素の一つは、庭園との関係です。庭園は単なる飾りではなく、建築の一部として計算され、その美しさを最大限に引き立てるために用いられています。これは「風景の借景」という、日本庭園独特の技法です。室内から見える庭園の風景は、四季それぞれの違った表情を見せ、桂離宮全体を美しく彩ります。

現代建築への影響

タウトは、桂離宮の美に触れ、その要素を自身の建築設計に取り入れました。それらは、特に彼の後期の作品に色濃く反映され、無駄の排除、自然との調和、そして季節や時間といった変化への対応など、現代建築における重要なテーマを提示しました。

 

桂離宮とブルーノ・タウトの関わりは、異なる文化や時代を越えた芸術の交流の一例として、非常に価値あるものです。その深い理解と敬意は、現代建築が直面する課題、特に環境と調和した持続可能な建築の設計において、私たちにとって大きな示唆を与えてくれます。

まとめ

ブルーノ・タウトは、桂離宮の美に深く感銘を受け、その精神を現代建築に取り入れました。無装飾の美、自然との調和、季節の移り変わりを大切にする桂離宮の理念は、世界の建築に新たな視点を提供しました。その影響は今もなお色濃く、私たちの住まいや空間についての考え方に生き続けています。日本の伝統的な建築美が世界を変えるきっかけとなった桂離宮。その魅力を改めて感じてみてはいかがでしょうか。

 

 

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