木の家の匂いは消える?住宅で木の香りを長く楽しむ方法とは?
新築の木の家に入った瞬間、ふわっと広がるやさしい木の香り。
この香りに癒やされ、「いつまでもこの香りに包まれて暮らしたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。
実際に「木の家の匂いはいつまで続くのか」「香りを長く楽しむにはどうしたらいいのか」というご相談をいただくこともあります。
今回は、木の香りの正体と、木の香りをなるべく長く保つための工夫についてご紹介します。
“木の家の香り”の正体とは?
木材から漂うあのやさしい香りは、木に含まれる「精油成分」によるものです。
代表的な成分には、フィトンチッドやヒノキチオールなどの天然の揮発性物質があり、リラックス効果や防虫効果もあるとされています。
中でもヒノキやスギは香りが豊かで、深呼吸したくなるような自然な空気感をつくり出してくれます。樹種によって香りの強さや質も異なり、素材選びによって室内の雰囲気も大きく変わってきます。
木の家の匂いは時間とともにどう変化する?
木の香りは、年月とともに少しずつやわらぎます。これは木に含まれる精油成分が空気中に揮発していくためで、ごく自然な経過です。
ただし完全に消えてしまうわけではなく、空気の流れや湿度、住まい方によっては数年後でもふとした瞬間に香りを感じることもあります。特に、湿度が高い日や、ドアや窓を開けた際にほのかに香ることがあります。
木の香りを長く楽しむためのポイント
換気と空調のバランスを整える
過度な換気や空調によって木が乾燥しすぎると、香り成分の揮発が早まってしまいます。適度な湿度と風通しを保ちつつ、機械換気と自然換気をバランスよく使うことがポイントです。
塗装や仕上げ材に配慮する
木の香りを楽しむには、香りを閉じ込めてしまうような塗料は避けることが大切です。
無塗装のまま、あるいは自然系オイルなど透湿性のある仕上げ材を選ぶことで、木の呼吸を妨げず、香りも長持ちします。
無垢材の使い方を工夫する
天井や壁、床など面積の広い部分に無垢材を使うことで、香りの効果をより感じやすくなります。
とくに寝室や書斎など、過ごす時間が長く静かな空間に取り入れると、木のぬくもりと香りに包まれた穏やかな時間が生まれます。
「香る家づくり」は設計段階から考える
木の香りを楽しみながら暮らすには、建材の選定や間取りだけでなく、空気の流れや仕上げ材にも配慮した設計が大切です。
明陽住建がご提案するのは、無垢材の特性を最大限に活かした住まいです。
自然の香りを日々感じながら、五感すべてで心地よさを味わえる家づくりをお手伝いします。