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伝統構法とは?

よく聞かれます、大まかに言うと、西洋建築学の影響を受ける以前の日本建築のことであり、木の特性を活かし、木と木を組み上げて建物を構成するのが最大の特徴です。自然に対抗するのではなく自然と共生するの価値感、多様で不揃いな自然素材を巧みに活かす高度な知恵や工夫が見られます。木の特質を活かした木組が基本で、丸太や製材した木材を使用し、木の特性を活かして、日本古来の、継手.仕口によって組み上げた金物に頼らない軸組構法です。 伝統構法独特の技術。 1.木組み 木と木を組んで、構造体をつくる。 2.仕口 木同士の端部を凹凸に刻んで組み合わせる。 3.栓や楔(くさび) 金物接合でなく、木と木を木でつなぐ。 4.継手 木を延長する場合の独特の加工の工夫。 5.貫(ぬき) 柱間は斜め材は使わず、直行する貫でつなぐ。 6.小舞(こまい) 柱と柱の間に竹で格子を組み壁の下地とする。 7.土壁 藁スサをまぜて発酵させた土を小舞下地に何重にも塗り重ねる。 8.石場建て 柱を基礎石に直置きする、建物と地面は緊結しない建て方。 9.軒 建物の周囲に傘をさしたように、屋根を外壁より延ばすことで建物を風雨や陽射しから守る。 以上のような在来工法とは違った独特な技術があります。 現在新築するときに、適用される建築基準法は、伝統構法とは違った考え方に依拠しているために、伝統構法の要素を取り入れようとすれば、壁にぶつかることや、困難をともなうことも多いものです。 とはいえ現行の在来工法も伝統構法も同じ木造軸組工法なので、蕎麦にも、10割蕎と2.8蕎麦があるように、現在の在来工法に伝統構法の良い所を取り入れていくことは、十分可能だと思います。 実際、雨楽な家では、すでに伝統構法の良い所を取り入れています。..これは私の個人的なことですが、確認申請のいらない10m2未満の、小さな茶室を伝統構法で建てる計画をしています。...そんなに遠くない将来に...

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