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茶庭(露地)

茶庭は茶事を行うために造られた庭で、露地とも呼ばれています。茶室までの通路、道すがらを意味する露地であった茶庭は、安土桃山時代、千利休によって草庵風茶室と一体となった空間として整えられていきます。露地という表記は利休によるもので、「山居の体(さんきょのてい)」を理想とし、世俗の汚れを洗い流して茶室へ向かう場とされたのです。この目的に沿って茶庭には、飛石、つくばい、灯籠、腰掛待合などが置かれ、その後の庭園文化に強い影響を与えています。

現代では...

自宅で茶の湯を楽しもうという場合、それぞれの住宅事情に合わせた茶庭を設けると、客を招きやすくなり茶事が充実します。隣家との間の細い庭に飛石を打ってつくばいを設ける。ぬれ縁を躙口(にじりぐち).腰掛待合として利用する。マンショヲンの場合はベランダを利用し、植栽が無理なら飛石、つくばい、袖垣で構成する露地を考えましょう。手水鉢は見立てで陶器や木桶を用いる、待合席はリビングやダイニングを利用するなどのアイデアも生かしましょう。

...古民家風の新築の家が建ち並び、茶の湯も楽しめる茶室風の集会所があり、露地を通って集会所に向かう。露地は住民の憩いの場、子供たちの遊び場。こんな新興住宅地があったらいいな...

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