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日光東照宮


同じ年代に建築されたということもあって、桂離宮と比較されることが多くあまり評価は良くないみたいです、ドイツの建築家、ブルーノタウトに至っては、桂離宮を観た後で、東照宮を観て、「建築の堕落」とまで酷評していますが...ちなみに桂離宮に対しては、「涙ぐましいほど美しい」と絶賛しています...これは、装飾美を異常に嫌うブルーノタウトの感性の問題であって...私も桂離宮派ではありますが、日光東照宮についてあまり知識もないことに気づき、左甚五郎のねむり猫ぐらいは知っていますが...調べてみることにしました。...まずは日光東照宮とは...徳川家康が亡くなった翌年の1617年に、二代将軍徳川秀忠が遺言に従い建てられました。東照社と呼ばれた家康の霊廟であるお堂は、三代将軍徳川家光が造り替え、1645年には東照宮と呼ばれるようになります。今に伝わる華やかで煌びやかな社殿は20回以上に渡る修理、幕府の保護政策によって成されました。1999年、栃木県日光山内にある日光東照宮、日光ニ荒山神社、日光荒山輪王寺、国宝、重要文化財ら103棟の建物群、これらを取り巻く遺跡を合わせ、「日光社寺」として世界遺産に登録されました。





見逃せない国宝の建物





陽明門...色鮮やか、豪華絢爛のこちらの門は、日本を代表する門の一つです。聖人や賢人の500以上の彫刻が彫られており見事な意匠を見ることができます。





東照宮東西回廊...陽明門から東西に伸びている回廊で、向かって右が東回廊、左が西回廊となります。外壁には日本最大級の花鳥、動物の彫刻があり、その一枚板の透かし彫りには鮮やかな極彩色が施されています。





眠り猫...眠り猫は東回廊にある彫刻で、左甚五郎の作品と伝えられています。日の光を浴びながら牡丹の花に囲まれて眠る猫の穏やかな寝顔は平穏そのものです。猫の裏側には雀の彫刻もあるそうなので見逃さないように。





.,その他、五重塔、石鳥居、奥宮など重要文化財にも見逃せない建物が多数ありまず。世界遺産に登録されるだけあり、素晴らしい建物があるようです。...「建築の堕落」ではなかったようです...観に行かれる時は、下調べをしてから行かれた方がいいと思います...余談になりますが、私は、大学1年のときの、「建築史」の講義の中で、教授から聞かされた桂離宮とブルーノタウトの話の印象が強すぎて(この教授完全に桂離宮派でした)日光東照宮について悪い印象を持ってしまったようです...機能美(徹底的に機能を追求したとき生まれる美しさ)と装飾美(人の手によって造り出される美しさ)の違いで、タウトの感性は、機能美なのては?...






















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