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漆喰の白


また、漆喰の話をしたくなりました。再々度ぐらいになりますが...





漆喰は消石灰に砂、糊、すさなどを混ぜてペースト状にした塗り壁仕上げ材料です。色粉を混ぜた色漆喰、灰墨を混ぜた黒漆喰、材料に糊を使わない土佐漆喰など、種類も豊富です。撫で、押さえ、磨き、あらしなと、コテの使い方、左官の腕ひとつで、さまざまな質感をつくり上げることができます。漆喰の柔らかな白さの前に立つと、なぜか「素」の気持ちになれます。。表面が少しざらっとして穏やかで、目に優しく温かい白です。純白でありながら存在を主張しすぎないのがいいですね。





日本で、世界で、古くから使われてきた漆喰...5000年も前にエジプトのピラミッドの壁に使われていた漆喰。古代ギリシャのアクロポリスやポンペイの遺跡にも見られ、後にルネッサンス時代のフレスコ画へと継承されました。中国では万里の長城を築くとき、煉瓦の接着用に漆喰が使われました。日本では戦国時代に城郭建築として、さらに江戸時代以降には富裕な商人の土蔵や神社仏閣、民家の壁に使われてきました。





漆喰の特徴の一番は、防火性と耐久性で、それが城郭建築に重要された理由です。「火事とケンカは江戸の華」と言われた時代に、漆喰は延焼を食い止める防火構造として土蔵などにも用いられました。漆喰は優れた吸放湿性能を持つので、温暖多湿の日本で古文書や漆器などの財産を良好に保存することに貢献しました。漆喰は強アルカリ性なので、カビや細菌の発生を抑える効果があります。成分がカルシウムなので人体に悪い影響を及ぼしません。吸湿、放湿性が高いため、結露やダニ、カビの発生に悩むことも少なくなります。





...私たちは、漆喰のような土に還る本物の素材を使った「シックハウス」とは無縁の家造りを後世に残していく使命があると思っています...


















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