前回、黄金比について触れましたので、今回は、私たち日本人が最も美しいと感じると言われている「白銀比(はくぎんひ)」について触れておきます。

「白銀比」は「大和比(やまとひ)」とも呼ばれています。その比率は、1:1.414です。この比率は特に日本の歴史的な建造物などに採用されていることが多いとされます。実際、世界最古の現存する木造建築物である法隆寺の金堂や五重塔にも使用されています。特に白銀比は国内の神社や寺、仏像や仏具、その他にも絵画などに組み込まれています。白銀比は日本人が美しいと感じるものの中に自然と入り込んでいるようです。

「黄金比」が欧米の美的感覚に近いのなら「白銀比」は日本の美的感覚に近いとされています。...

前述のように「法隆寺」に用いられている「白銀比」。これを意識的に用いているのが、「東京スカイツリー」です。地上からの高さ643m に対して、第二展望台までの高さが448mです。これはちょうど「1:1.414」の白銀比となっています。

この他にも日本では、人気キャラクターに白銀比が使われており、あのドラえもんやキティちゃん、アンパンマンなどは白銀比でデザインされているようです。

...我々日本人は、「黄金比」よりも「白銀比(大和比)」のほうが美しいと感じる比率といわれているようです。...