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見直される国産材の家づくり

現在、住宅業界では「ウッドショック」が大きな問題となっています。コロナ禍をきっかけに海外からの木材の輸入が減ったことから住宅会社が国産材に切り替え、深刻な木材不足.価格高騰が起きています。

国土の7割が森林である日本なら国産材を使えば「ウッドショック」も解消するし、スギやヒノキの花粉症抑制もできると考えますが、国産材が使われない理由として国産材と輸入材の価格差があります。

日本では昭和30年代に木材の需要が増加し、木材不足.価格高騰を解消するため、海外から木材を輸入するようになりました。しかし昭和39年に木材輸入自由化が完了し、海外の木材が主に使われるようになりました。その理由は海外からの木材の方が安く、大量に入手できるということがいわれています。平成14年には木材自給率は18.8%まで落ち込みましたが、近年は国産材利用の国策もあり令和元年には木材自給率は37.8%まで回復しました。それでも6割は輸入に頼っている状況です。

国産材が使われないもう一つの理由として林業従事者の減少があります。日本の森林は急傾斜地で林業を営むには人手も費用もかかります。国産材の供給量が減少し林業従事者の仕事が減ったことが原因です。国産材の需要が高まり供給を増やすにも林業従事者の人手不足を解消するには時間がかかりそうです。

いま、日本では年間8000万㎥の木材を使っていますが、過去に植林した木が伐採期を迎え毎年、使用量の約20倍成長し増えています。

...このままでは日本の木材が荒廃し、ますます国産材を使うことが困難になってきます。ウッドショックを契機に国産材の家づくりを見直し、国産材を使うことで日本の林業と森林環境を守り、健康な木の家づくりが広まってほしいものです。...

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