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バットに使う木

今日は、建築とはあまり関係ない、木の話しをしようと思います。


野球のバット材として使われる木材の条件は、「堅さ」「反発」「しなり」のバランスがバッティングにも適しているということです。時速140km以上の硬式球を打ち返すため、すぐに折れたり曲がったりするような木材を使うことはできません。また、ただ堅いだけでもダメです、ヒビや割れが発生しやすくなるからです。しなりを生かしたバッティングを得意な選手にとって堅すぎるバットは扱いづらい、一方で柔らかすぎると弾き返すバッティングが難しくなったりします。そのため、野球のバッティングに合った木材となると、使える木の種類は限られてきます。時代によってバット材の流行は変わりますが、現在主流となっているのは、「アオダモ」「メイプル」「バーチ」といったところでしょう。それぞれの特徴を見ていきましょう。


アオダモ...モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹で、バット材の王様と言われるほど優秀なバット材です。独特のしなりがあり、ボールとバットの接触時間が長いため、ボールを乗せて打つような感覚があります。堅くて丈夫、粘性と弾力性に富んでいる。


メイプル...日本でいう楓(カエデ)のことです。メイプルシロップで有名なカナダ産が多く流通しています。非常に堅く反発力があるため、弾くような打感が好みの選手におすすめです。軽く耐久性にも優れています。


バーチ...日本でいう樺(カバ)の木のことです。桜の木に特徴がよく似ていることからカバサクラと呼ばれることもあります。均等で緻密な木肌、堅くて反りなどの狂いが少ない。粘りや強度が非常に強いという特徴があります。


...大谷翔平選手が昨年より、アオダモからバーチに変えたことで日本でも注目を集めているそうです。...


...タモ、メイプル、バーチ。これらの木材は、建材としても、カウンターやフローリングなどの造作材として使われています。...


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