新築の匂いで気持ち悪くなる”シックハウス症候群”丨原因・対策を解説
目次
新築の家に入った瞬間に感じる、独特な「新築の匂い」。
この香りにワクワクする人もいれば、気分が悪くなったり、頭が重く感じたりする人もいます。
実はこの新築特有の匂いには、建材や塗料などから揮発する化学物質による匂いが混ざっていることがあります。
こうした物質が原因で起こる「シックハウス症候群」の原因や症状、対策について、この記事でわかりやすく解説します。
シックハウス症候群とは、室内での空気汚染による健康障害の総称です
化学物質がシックハウス症候群を引き起こす
住宅環境が変わり、建材や塗料などに化学物質が使われることが増えたことで、シックハウス症候群に悩まされる人が増えています。このシックハウス症候群とは、室内での空気汚染による健康障害の総称で、その症状は多岐にわたります。
シックハウス症候群の原因
シックハウス症候群の原因はいろいろありますが、もっともよく知られているのが建材から揮発する化学物質です。
よく新築の家に行くと、”新築の匂い”がすることがありますが、そこには建材から発生する化学物質のひとつ「ホルムアルデヒド」の刺激臭が混ざっていることがあります。
新築の家やリフォームしたばかりのときには、塗料や接着剤が完全に乾ききっておらず、化学物質が特に多く揮発しやすい状態、つまりシックハウス症候群が起こりやすい環境になっているのです。
また、家からだけでなく、日常生活で使う化粧品や芳香剤、防虫剤などからも、化学物質は揮発していますし、絨毯やカーテン、家具などにもそういった成分が使われています。
さらに、住宅の気密性が高まって締め切っていると換気が不足しがちなのも、シックハウス症候群が増えている原因だと言われています。
ホルムアルデヒドとは
ホルムアルデヒドは、大気中で気体になる有機化学物質である揮発性有機化合物(VOC)のひとつです。
建材に使われる接着剤・塗料・合板・クロスの糊などに含まれており、空気中に揮発して室内環境を汚染します。
厚生労働省の室内濃度指針値は0.08ppm(100μg/m³)以下とされており、それ以上の数値となると健康被害に及ぶ可能性があります。
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無色・刺激臭がある(目や鼻をつんとさせるにおい)
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沸点が低く、常温でも揮発しやすい
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湿気や温度が高いと揮発量が増える
ホルムアルデヒドにはこのような性質があるため、新築につんとした匂いが残っていたり、夏や梅雨の時期に体調不良だと感じた方は、シックハウス症候群を疑って対策をすると改善するかもしれません。
シックハウス症候群の症状
シックハウス症候群の症状は人によって異なりますが、目の傷みや痒み、鼻水鼻づまり、せきなどのアレルギーのような症状がある場合もあれば、耳鳴りや片頭痛、のどの渇き、吐き気、下痢などの症状が現れることもあります。
また、蕁麻疹や湿疹といった目に見える症状のほか、集中力が低下したり、検査をしても原因がわからない不定愁訴(ふていしゅうそ)が現れたりといった、本人にしかわかりにくい症状があることもあります。
シックハウス症候群の対策
シックハウス症候群の症状が出たからといって、そう簡単に新築の家から引っ越すわけにいかないのも困ったところです。
すぐできる対策としては、まずできる限り換気を行うことが大切です。
換気をすることで室内の化学物質の濃度は一時的にでも下がりますから、定期的な換気を行う必要があります。
ホルムアルデヒドの放散量は「F☆☆☆☆(フォースター)」という基準で示されており、この表記がある建材や家具を選ぶと安心です。
(※F☆☆☆☆はJIS・JAS規格で定められた、もっとも放散量が少ない等級です)
シックハウス症候群になりにくい住まいの作り方は、こちらの記事でもご紹介しています。
シックハウス症候群にならない木の家の建て方はありますか?
まとめ
シックハウス症候群とは、化学物質などを原因とする室内での空気汚染による健康障害の総称です。
人によって異なりますが、めまいや吐き気、湿疹、不定愁訴、頭痛などさまざまな症状が現れます。
シックハウス症候群の症状が現れたら、できる限り換気を行い、原因物質の室内の濃度を下げるようにしましょう。
シックハウス症候群の予防には木の家を
無垢材や天然木は化学物質が含まれない木材なので、シックハウス症候群にならない住まいづくりにぴったりです。
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