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天井の歴史

古代、貴人の座所や安置した仏像に屋根裏からちりやほこりが落ちるのを防ぐために筵(むしろ)や布、板を張ったものを承塵(しょうじん)といい、これが格(ごう)天井の発生と考えられています。仏教建築伝来以前の日本古来の建物である伊勢神宮、京都御所の清涼殿には天井はありませんでした。平安時代前期までは梁や桁の間に格子を組む組入天井で、構造材が室内に露出していました。末期になると梁から吊り下げる格天井が現れ、天井は装飾的になっていきました。

現代になると、長く竿縁(さおぶち)天井が主流でしたが、畳の部屋が減り、現代的な和風建築が好まれるようになると、フラットな目透かし天井がよく用いられるようになりました。建築家の個性が見える、木を素材としたさまざまなデザインの天井も登場し、天井の高さや材料も、リビング、ダイニング、寝室など、部屋の目的に合わせた選び方が可能となっています。

...「雨楽な家」の内装仕上げは、床は桧の無垢材、壁は漆喰塗り、と統一していますが、天井仕上げは、空間に変化を加えたいときや梁の組み方によって、仕上げを変えていますが、梁表しに杉板張りが主流となっています。...

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