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中庭は、狭小地に建てる場合によく使われる手法ですが、今日は中庭の歴史について調べてみました。もともとは、京町家の特色である坪庭から始まります。坪庭は、間口が狭く、奥行きの長い建物の棟と棟との間の空間に、採光、通風、換気のために設けられた中庭といえます。茶室の露地などの影響を受け、限られた広さの中に手入れされた植栽、飛び石や燈篭などを配して自然とのつながりをもたせ、これを3方向、4方向から観賞できるようにした庭の姿は、いわゆる日本庭園とは異なり、住む人が自由につくった日常の庭として、現代住宅の中庭設計にも影響しています。

狭小地に建てる現代の住宅では、風通しや日当たりを求めてコの字型やロの字型に建てられた家屋の真ん中に中庭を儲ける設計が増えています。