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先人たちの知恵

古い民家に入った時の、あの空気が私は好きです。玄関をくぐると、ふわっと木の香りがして、どこからともなくやわらかい光が差し込み、すっと風が通り抜けていく。

決して新しい建物ではないのに、なぜか居心地がいい。そんな瞬間に出会うと、いつも思うのです。「昔の人は、本当に賢かったんだな」と。

よく見ていると、そこにはたくさんの工夫があります。深く張り出した軒は、夏の日差しをやわらげ、雨から家を守っています。縁側や引き戸は、風の通り道をつくり、季節によって暮らし方を変えることができます。

木や土、紙といった自然素材も日本の気候にとてもよく合っています。湿気の多いこの国で、家が長くもつように。そして、そこに住む人が気持ちよく暮らせるように。

昔の人たちは、特別な設備があったわけではありません。けれど、太陽の動き、風の流れ、雨の降り方、土地の湿り気。そうした自然のできごとを、体でよく知っていました。

自然に逆らうのではなく、自然と仲良く暮らす。その知恵の積み重ねが、日本の家づくりを育ててきたのだと思います。

私は、古い建物や街並みを見るのが好きで、時間を見つけてはよく訪ねています。そこに立つと、なぜかほっとすることがあります。

きっとそれは、長い年月の中で.人の暮らしと自然の関係が、ちょうどいいところに落ち着いているからなのでしょう。

もちろん、現代の家づくりには現代の技術があります。断熱や耐震など、昔にはなかった大切な性能もあります。

けれど、どれだけ技術が進んでも、家づくりの原点は変わらないような気がします。

深い軒のある家。

風が通り抜ける間取り。

無垢の木に包まれた空間。

そんな住まいには、どこか人の心をやわらかくする力があります。

....家づくりとは、新しいものをつくる仕事のようでいて、実は、先人たちの知恵をを、そっと未来へ手渡していく仕事なのかもしれません。.....何百年も前の大工さんが考えた工夫が、今の家づくりの中にも静かに生きている。....そう思うと、この仕事はなかなか奥が深いものです。...

このブログは、(株)明陽住建 代表取締役 一級建築士 原田明が 書いています。

 

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