木の家で広い玄関土間をつくる6つのコツ
広い玄関土間の魅力
広い玄関土間は、自転車やベビーカーをそのまま収納できることや、雨に濡れたレインコートや上着を屋内に持ち込むことなくかけておけること、座るスペースがあればちょっとした来客応対ができることなど、さまざまなシーンで活用できる魅力的な空間です。
近年、人気が高まりつつあり、間取りに取り入れる人も増えていますが、作ってみたのはいいものの、今一つ満足できなかったというケースもあります。
どんなところに気を使えば、満足のいく広い玄関土間をつくることができるのでしょうか。
広い玄関土間づくりのコツ
広さ
広ければ広いほど収納力も高く、利便性も高いということから「可能な限り広く」と考えてしまうかもしれませんが、玄関土間は広ければよいというわけではありません。
玄関土間が広いということは、その分居室空間が狭くなるということでもあるので、あまりに広すぎるとアンバランスになってしまいます。
また、土間は冬に冷え込むので、広すぎると居室空間の熱も奪ってしまい、暖房費が高くなるといったデメリットもあります。
玄関土間をどのように活用するかイメージして、ゆとりはあるけれど広すぎない大きさになるよう、計画するとよいでしょう。
収納スペース
玄関土間に収納しておきたい自転車、靴、雨具など、いかに広い玄関土間であってもずらりと並んでいる状態では見栄えが悪く、雑多な印象になってしまいます。
玄関は家庭の「顔」とも言われる場所ですので、来客から見える部分だけでもスッキリと見せたいものです。
壁面収納や引き戸で区切った土間収納など、収納スペースがあるとスッキリ片づけることができます。
掃除のしやすさ
土足で出入りする土間は、土や泥などで汚れやすいスペースです。
掃き掃除だけではなく、水洗いが必要となることも想定して、水はけのよい床にしたり、広さによっては水を流すための溝や排水溝を作る必要があります。
また、使いやすい位置に水道があることも重要です。
土間の床は、コンクリートやモルタルのままにする場合と、タイルを敷く場合がありますが、タイルは見栄えが良くなる分、目地の部分に汚れが溜まって掃除がしにくくなります。
寒さ対策
冬の冷え込みが厳しい土間を広くする場合、寒さ対策は重要なポイントです。
居住空間と土間を区切ってしまうという方法が手軽な方法ですが、土間が広いと区切るだけでは不十分なケースもあります。
土間に床暖房を入れる、土間にストーブを設置するといった対策もありますので、ライフスタイルに合った方法を選んでください。
明るさ
玄関スペースには照明が少ないため、玄関土間を広くすると空間全体が薄暗くなってしまうことがあります。
土間は居室に比べて気温が低く、湿度はやや高めになるため、薄暗いとジメジメとした陰気な印象になってしまいます。
明り取りの窓や照明を取り付けることで、薄暗くならない工夫が必要です。
プライバシーの保護
いくつもの部屋と行き来ができる玄関土間は、各部屋とのアクセスがしやすく大変便利ですが、外部の人もプライベートな空間に出入りしやすくなる、土間からプライベートな空間が見えてしまう可能性があります。
来客を迎え入れるための玄関土間スペースと、生活のためのプライベートな土間スペースを引き戸で仕切るなど、プライバシー保護も考慮した間取りを考えましょう。
まとめ
広い玄関土間をつくったけれど、思っていたように使えない、かえって不便に感じるといったことを防ぐには、どのような形で土間を活用するか、土間をつくることで得られるメリットだけではなく、デメリットにも目を向けて、ライフスタイルをイメージして間取りを考えることが重要です。
広い玄関土間がある木の家をご希望の方は、弊社にご相談ください。