玄関ポーチなど、木の外壁を上手に取り込むためのポイント3つ。
木の外壁を上手に取り込むポイント
外壁は塗り壁やサイディングなどいろいろなものがありますが、木の外壁もナチュラルな雰囲気で素敵です。しかし、木の外壁はメンテナンスが必要な場合もあり、うまく使うにはいくつかのポイントがあります。
水や湿気に強い素材を使う
木の外壁としては、どんな木材を使ってもよいわけではありません。外壁ということは雨風にさらされるということですから、水や湿気に弱い木材ではカビが生えたり腐ったりと耐久性に問題が生じます。そのため、スギやヒノキ、ヒバなどの水に強い木材が向いています。
良質の建材を使えばそれだけ費用は高くなりますが、全体は塗り壁やサイディングにして玄関ポーチだけこだわりの木の外壁にするなど、デザインを工夫することで木の外壁を取り入れることはできるでしょう。
塗装をどうするか考える
木は不向きな種類の木材を使わない限り、壁に使っても耐久性の高い素材です。日本の神社仏閣の多くが木の壁を使いながら何百年もその姿を保っているように、外壁としての役割を果たすという点では耐久性に問題ありません。しかし、そのままではどうしても色が変わってしまったり、触ったときに手が汚れたりと、きれいな見た目を保つことは難しくなります。
見た目の美しさを維持するのであれば、定期的に塗装を行うことが必要です。ナチュラルな木目を生かした外観にする場合は、ステインなど木材に浸透するタイプの塗料を塗りますし、表面に塗膜を作る塗料でカラフルに塗った木の壁の家もよく見かけます。こうした塗装をすればきれいな見た目になりますが、通常の外壁よりも塗り替えの頻度が多くなる可能性もあるので、注意が必要です。
経年変化を楽しめるかどうか
本来、木の外壁は塗装などのメンテナンスが不要なのがメリットです。実際何十年も無塗装の木の外壁の住宅もたくさんあります。ただし、その場合は木が自然に黒ずんだり、コケが生えたりといった変化をしていくことを受け入れることが必要です。
これを経年劣化ととらえるか、経年変化として楽しむかで、木の壁のとらえ方は大きく変わってきます。実際のところ、何年、何十年も経って色の変わった木の壁は、きれいではないかもしれませんが、独特の味があるものです。木の壁を使うなら、こうした味がでることを魅力だと考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
木の壁は、年を経ると色が変わったりコケが生えたりして独特の味が出てきます。こうした経年変化を楽しめるのであれば、メンテナンスも不要なのでおすすめの建材といえるでしょう。新しいときのきれいな状態が好みであれば、数年おきに塗装することでそれを維持するか、玄関ポーチなど劣化の可能性の少ないところに部分的に取り入れることがいいでしょう。