ブログ記事

社長のひとり言

トップ > 社長のひとり言 > 路地のある街並み

路地のある街並み

昔から路地に興味を持っていました、路地の必要性を感じていました。路地について色々調べてみました。

かつては、日本中路地だらけでした、というより、人間が歩いて暮らすのに適度な幅のある道があればよく、幅員の広い道はごく限られていた。どの程度かは分からないが、昔から人々の暮らしを支えたこれらの道は、現代でもひっそりと残っている。建物ならば文化財などに指定され、人々に有難がられるほどの歴史があるのに、道は忘れ去られそのまま残っている。そういう路地を歩けば、昔からの神社やお寺に出会うことも多く、またお地蔵さんが路傍に立っていたり、時には昔からの街並みがなんとか生き残っていたりします。路地は、過去と現在をつなぐ道でもあります。近代に自動車を走らせるために至るところに整備された広幅員の道には、こういうことは、ないでしょう。

また、路地は次世代を担う子供の遊び場でもありました、特に現代では、車が我が物顔にどんな所でも走り回り、子供の遊び場を奪っています。このために子供は次第に屋外では遊ばず、家に閉じこもってしまい、他人と付き合ったり、自ら遊びを工夫したり、好奇心を発揮したりと健全に育つ手立てを失っているように思えます。次世代がまともに育たないような都市は、持続可能性のある社会からは程遠いような気がします。

確かどこかの偉い歴史学者が、こんなことを言っていました。...都市が生き残るためには、路地が必要である。と...

もちろん路地だけでは、都市の経済や様々な社会サービスを効率的にまかなえず、衰退してしまうでしょう。...

要は、広幅員の道と路地とが、うまくそれぞれの良い所を活かしながら共生している、そんなまちが理想のような気がします。...余談になりますが、雨楽な家のOB施主様のお宅を訪問した時のことですが、子供が集まって、ロフトやロフトベットなどを使って走り回って遊んでいました。こんな光景よく目にします。...小さくても子供が走り回って遊べる家...こんな設計コンセプトどうですか?...余談でした...

一覧に戻る

お問い合わせはこちら