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木の家づくり

日本における木造軸組の家は、世界に類を見ない伝統を持っています。その大工技術を、将来に継承することは重大な課題です。プレハブ住宅に押され、さらにローコスト住宅が氾濫して、伝統技術を発揮できる木の家づくりが減少した。大工の後継者が不足している。大工になろうという若者が少ない。山の活性化が進まず、木材資源が活かされていない。輸入材が多く、集成材の利用が拡大する傾向がある。住宅ストックが世帯数より700万戸も多く、少子高齢化や日本経済の低迷によって持ち家が減少する。以上のような悪条件の時代ですが、職人さんの手仕事による木造軸組の伝統工法の家が増えることを私たちは願っています。家を建てようとする人々に、伝統的な木の家づくりへの理解をさらに深めていきたいものです。そのような観点から、木の家づくりの推進は、私たちの大きな使命であると考えています。元来、日本の家づくりは、自然との調和を大切にし、四季を楽しむことを主眼としたものでした。大きな開口部のある風通しのいい住まいは、気候風土に合った、日本家屋ならではの魅力でした。そこには、職人の知恵と経験による周到な軸組の構造的工夫が凝らされていたのです。大工、左官、瓦職人、建具職人など、日本の伝統文化を継承する職人たちの手仕事が活かされていました。

戦後の量産住宅の波と70年代のプレハブ住宅の台頭は、工務店の家づくりの仕組みを破壊してしまったのです。量から質へと転換した今、本物の木の家づくりを、時間をかけて多くの人々に伝えていきたいと思います。

...さいわわい、我が社の職人さんたちには、若い後継者が育っています...ホッとしています...今時珍しいことだと思っています...

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