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瓦の産地

最近は、瓦にこだわる方はあまりなく、馴染みががなくなってきましたが、家にとって屋根材は重要なので、ここでは、瓦の三大産地と、その特徴に触れておきましょう。日本の三大瓦は、「三州'(愛知県西部)」「淡路(兵庫県淡路島)」「石州(島根県西部)」になります。

...三州瓦の特徴...

三州瓦を生産する愛知県の西三河地方は全国でも最大規模の瓦産地になります。この(地域の瓦は、焼成温度が高く、優れた耐火性を誇り、遮音性が高く、通気性も高く、冷害に強く、台風に強い特徴があります。発祥は1700年ごろといわれて、良質で豊富な粘土に恵まれ、交通の便も良かったことから、全国に流通しています。

...淡路瓦の特徴...

淡路瓦の特徴は、火に強く、雨や寒さに強く、通気性は良好で、キメの細かい美しい仕上がりが特徴です。瓦の中でも歴史は古い方で、1300年ごろから生産されていると言われています。淡路瓦の特徴として、「なめ土」と呼ばれる粘土瓦に適した土を用いており、粒子が細かく美しい仕上がりになっています。

...石州瓦の特徴..

石州瓦は、雨や寒さ、台風に強く、薄くて軽く、塩害に強い特徴があります。石州瓦が造り始められたのも淡路瓦と同じで、約1300年ごろから造られていると言われています。石州瓦の特徴は、良質の白陶土(はくとうど)と来待石(きまちいし)から採れる釉薬(ゆうやく)を使うことで作り出される柿色の瓦「赤瓦」になります。この赤瓦は高温で焼成することで、耐候性に優れ、冷害に強い製品として、山陰地方をはじめ、全国に広がっていきました。

...この地域で使う瓦は、100%近く、三州瓦と思っていただいていいと思います。...瓦の屋根は、イニシャルコストは他の屋根材に比べると高くなりますが、20〜30年の長期スパンで考えると割安になります。...

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