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日本庭園


最近では、日本庭園どころか、庭を造ることすらほとんどなくなってしまいましたが、あえて、日本庭園の歴史に触れておきたいと思います。あの、手塚治虫が「火の鳥」の中でこんなことを言っています。「過去は過ぎ去った未来、未来はこれから起こる過去」...





日本庭園は自然の風景を身近な空間に造り出すもので、水と石と植栽を素材とし、曲線と左右非対称を特徴としています。日本の造園は飛鳥時代が起源とされ、近年復元された奈良時代の遺跡、平城宮東院庭園には中島が配された池が見られます。歴史の変遷の中で、神殿造り庭園、書院造りに伴う石庭や回遊式庭園、侘茶(わびちゃ)から確立した露地(ろじ)、江戸期の大名庭園、京町家の坪庭などさまざまな庭園が造形され、建築に四季折々の風情を添えてきました。





現代でも、敷地面積が広く取れない都市部であっても、和風住宅には室内から眺めて自然を感じられる庭を設けたいものです。日照や通風が十分でないことも多いので植栽を控えめにし、敷石や砂利をいかした石の庭にするなど、リビングからの景観に配慮します。最近では、建物中央に採光のための中庭を設け、春夏秋冬の自然を感じられる1本の木を植えたり、浴室前の小スペースに植栽と明かりを入れるなど、生活に潤いを加味する庭園設計も試みられています。...和洋問わず、中庭を設けることで、狭い敷地でも、癒しの空間を演出できます。...


















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