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如庵(じょあん)


如庵とは、愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルの敷地内、有楽苑にある茶室です。現在国内には国宝の茶室が3棟あります。利休の待庵、犬山の如庵、大徳寺の蜜庵です。地元の気になる建物として、如庵を紹介します。





元和4年(1618年)に織田信長の弟、織田有楽斎によって、京都.建仁寺の塔頭.正伝院が再興された際に建造された茶室である。その後、東京、神奈川と移築され、昭和47年(1972年)に、名古屋鉄道によって、現在地に移築されました。





建物の構成としては、柿(こけら)葺き入母屋風の妻を正面に向け、千利休の待庵とも違った構え、二畳半台目の向切りの茶室です。





正面左側に袖壁を持つ土間庇を設け、右躙り口、正面控えの間へのアプローチとする。躙り口入って左側奥に4尺の出床、その右手やや奥に勝手からの入り口。茶道口と給仕口を兼ねるこの勝手口からは給仕の動線に沿って斜行する壁を立て足元には三角形の板畳「鱗板(うろこいた)」を敷く。ナグリの床柱は武家らしい剛直さを感じさせる決して粗野ではない。勝手口から入ったところの台目畳が亭主座。横に道庫。床の間は亭主の右手後方に位置することになるが、出床にしたため距離的には離れない。亭主座の風炉先に中柱を立て板壁で仕切っている。中柱と板壁で風炉先に相伴席の半畳を亭主と区切るとともに下部は丸く切り欠いて吹通しにし相伴者の視線への配慮もぬかりない。鱗板とともに異例の構成であるが不合理性は感じられず、「利休七哲とは別格」といわれる有楽斎の並々ならぬ技量を示している。





...まとめます...端正で千利休の草庵風茶室とは一線を画しており「武家の節度」を感じさせる名席中の名席といっても過言ではありません...





...どちらかというと、千利休の「待庵(たった二畳の茶室)」のほうが有名かもしれませんが、こんな近くにあるので、国宝「如庵」是非見に行ってください...










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