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杉の板でできた給水タンク


ニューヨークの高層ビルの屋上に、とんがり帽子をかぶせたような円筒形の給水タンクがあるのを知っていますか。100年前のビルにも最新のビルにも、同じ形の給水タンクがあります。





驚いたことに、この給水タンクは白木のままの杉の板で作られています。ペンキを塗らない自然のままの杉の板を、職人が高層ビルの屋上で組み立てるのです。給水タンクの水は、飲料水、生活用水、消火用水として使われます。





なぜ杉なのでしょうか。鉄は錆び、コンクリートはひび割れ、プラスチックはもろい。杉が一番丈夫で長持ちし、手入れをすれば40年、囲いがあれば60年もつそうです。





ニューヨークの高層ビルの屋上は、夏は40℃近く、冬は➖20℃にもなりますが、断熱性の高い杉を使うと、夏に水を冷たく、冬に水を凍らせず温かく保つことができます。そのうえ、木だと水をいためないので、美味しいのです。





建築技術の粋を集めた鉄とガラスの超高層ビルで、命の水を供給する給水タンクに今でも杉が、使われていることは、私たちに自然の力の偉大さを教えてくれます。耐久性にも断熱性にも防腐性にも優れた木が、陰ながら人間の暮らしを支えているのです。...自然の恵みのありがたさをつくづく感じます...














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