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月を愛でる(月見台)

2022年111月8日「皆既月食(かいきげっしょく)」でした。みんなが、空を見上げているので、私もつられて見上げました、おかげで、皆既月食を見ることができました。最近では、意識して月を観ることもあまりありませんが、昭和の時代までは、中秋の名月に、すすきと団子をお供えして、月を愛でる習慣が残っっていたような気がします。...


中秋の名月を鑑賞する風習は中国から伝わり、平安貴族の間では雅な月見の宴が催されました。平安時代初期に嵯峨天皇が観月の宴を催した大覚寺の大沢池は、現在も月の名所となっています。室町時代に足利義政が造営した銀閣寺は月を愛でるための建物ともいわれ、また、江戸時代初期に造営された桂離宮は、広縁から池に向けて竹簀子(たけすのこ)の露台が設けられ、空の月と池に映る月をともに眺める月見となっています。


月見台とは、月を観賞するための場所で、濡れ縁から月を観賞できる方角の庭方向にせり出して設けられます。月に限らず身近な自然に接する、暮らしの中のうるおいの空間となっていま庭の少ない現代の住宅でも、2階にベランダのように造り付け、景色を妨げないよう低めの手すりで床座りができるデザイン、家の周りにデッキのように設けた家族の交流の場、庭の一角に舞台のように設けた台など、様々な月見台が考えられます。


...ストレスの多い現代、癒しの場として、月を愛でるのも良いのでは...平安貴族になったつもりで...なんとも風流では...


 


 


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