無垢フローリングにできた隙間が気になります。 すぐ対処すべきか、少し待って伸縮具合を見守るべきか?
無垢のフローリングの隙間は、1年くらい様子を見るようにしてください
季節によって伸縮するのが無垢フローリングの特徴です。
無垢フローリングは、季節によって伸縮します。冬場は乾燥するので隙間ができますが、夏になると湿気を吸ってふくらみ、隙間がピッタリと閉じるのです。こうした無垢フローリングが伸縮するのは普通のことなので、大工さんはそれを見越して適度な隙間を開けながらフローリングを貼っていきます。そのため縮んで隙間があくと気になってしまうのです。
とはいえ、毎年隙間ができるようでは困る、という人もいるかもしれません。冬になるたびに隙間が空くのでは困るでしょう。しかし、1年経つと馴染んで隙間があまり気にならなくなることも多いです。そのため、隙間が出来てもあまり気にせず、最低でも1年は様子を見るようにしてください。こうして水分を含んだり乾燥したりを繰り返すことで、木は徐々に落ちついていきます。
そもそも、無垢材には調湿作用があることで知られていますが、それはこうして木が湿気を吸ったり、吐いたりすることによっておこることです。木は水分を含んでは伸び、吐いては縮んでを繰り返します。それが無垢材が生きているということであり、呼吸をしているということなのです。 無垢材は伸縮するのが普通ですから、あまり気にすることはありません。
フローリングの隙間がどうしても気になる場合は補修を行いますが、補修をする場合も季節変動を考えながら行います。どの程度の隙間が補修の必要があるのか悩むかもしれませんが、大工さんが無垢材の伸縮を考えて隙間を開ける場合でも、その隙間は数ミリ程度です。つまり1ミリ以上故意に開けることは通常はありません。ですから、数ミリも隙間が空いている、という場合は、業者に相談してみても良いでしょう。いくら湿気を吸ってもそれほど無垢材が膨らむわけではありません。
まとめ
無垢のフローリングは肌触りがよく気持ちいいのですが、よく見ると木材と木材の間にわずかな隙間が空いているところがあります。これは、木が水分を吸ったり吐いたりして伸び縮みをするために、わざと開けているものです。1年程度は様子を見て、それでも気になるようであれば業者に相談してみるのがよいでしょう。