木構造「表し」
2023/06/05
200年、500年、1000年以上と歳月を重ねている木造建築は、「表し」の収まりになっています。それは日本の住宅だけではなく、世界各地に残る古い民家にも同様に共通の収まりでもあります。木は生きて成長している時だけでなく、切られて建材になってからも呼吸をしています。住宅の中でさまざまな部位に使われている木材を、窒息の状態にすることは避けておかなければなりません。どうしてビニールクロスや壁紙などを貼って、その価値を認めるべき構造体を隠す必要があるのでしょうか。むしろ表しにすることによって、木構造の材質に対する信頼感は大きくなるのではないでしょうか。
...今まで何度も書いていますが、木造住宅にとって、「構造体にこだわる」ことが重要であると考えています。...私的には、本物の木の家とは、「木表し」の木造住宅のことだと思っています。...