日本古来の家づくりに何が隠されている?木の家の魅力について。
一口に「木の家」と言っても、その定義は様々です。文字通り、木で作られた家と言えるでしょうが、家にはさまざまな要素が含まれています。今回は、木の家の魅力を詳しく探る旅に出かけます。
木造住宅・構造そのものが木の家
最も一般的なイメージは、構造体自体が木でできている家。例えば「木造軸組み工法」や「ツーバイフォー」「ログハウス」など、構造の主材として木を使用する家です。
内装が木の家
家の骨格にこだわらず、内装材に木を使用する場合も「木の家」と呼ぶことができます。床、壁、天井、階段や造り付けの家具、窓枠など、生活の中で触れる部分を木で感じることができます。
木材の種類とその特性
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無垢材
その名の通り、一本の木から切り出された、加工されていない木材。木目の美しさや香り、肌触りが魅力ですが、季節によっては収縮が起こることも。 -
突板
合板の表面に薄くスライスした天然木を張り付けたもの。加工しやすく、収縮も少ないですが、長期間の使用ではがれることも。 -
シート貼り
紙や樹脂フィルムなどのシートに木目調のプリントをして、それを合板に貼ったもの。価格が抑えられる一方、木質のものと比べるとクオリティは低くなります。
外観・外装が木の家
外壁や外装材も木を使用することで、経年変化を楽しむことができます。風雨や太陽の光により、色味や風合いが変わってくるのは、木の家ならではの楽しみ方です。
木の家の機能的なメリットと癒し効果
木の家は、湿度を調節する能力や、リラックス効果がある木の香り、温かみなど、さまざまな魅力が詰まっています。しかし、これらのメリットを享受するためには、適切なメンテナンスやお手入れが欠かせません。
天然の木材は湿度の変化により伸び縮みをします。無垢のフローリングは冬に乾燥してひび割れることも。その美しさや心地よさを保つためには、定期的なお手入れが必要です。
まとめ
木の家には、他の建築材料では得られない魅力がたくさんあります。しかし、それを長く維持するためには適切な知識とメンテナンスが必要です。木の家を建てる際には、その特性を理解し、家全体を通して木の魅力を最大限に引き出すデザインを考えてみてください。