漆喰は色が変えられる？ナチュラルな風合いを引き立てる色選びのコツ
漆喰といえば「白い壁」のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。確かに真っ白な漆喰は、清潔感があり、自然素材ならではのやわらかな質感が際立ちます。
しかし実は、漆喰は“色を変える”ことも可能です。好みの色を取り入れながら、ナチュラルな雰囲気を損なわないデザインも実現できます。今回は、漆喰の色の選び方とそのコツについてご紹介します。
漆喰は白だけじゃない？色が変えられる理由とは
漆喰は、もともと白い消石灰を主原料とした素材ですが、そこに天然の顔料を加えることで色をつけることができます。
淡いベージュやグレー、やさしいアースカラーなど、柔らかな風合いを保ったままカラーバリエーションを楽しめるのが魅力です。既製品でもいくつかの色展開があり、さらにオーダーで調色を依頼することも可能です。
色付き漆喰のメリットと注意点
自然素材でありながら、自分の好みに近い色合いに仕上げられるのは、色付き漆喰の大きな魅力です。たとえば、木の風合いと調和するようなグレージュやベージュを選べば、空間全体が穏やかなトーンでまとまり、上質な印象に仕上がります。
一方で、顔料の量や配合によっては色ムラが出やすかったり、経年変化によって色味が変わってくる場合もあります。補修を行う際、元の色と完全に一致させるのが難しいケースもあるため、色選びは慎重に行いたいポイントです。
ナチュラルさを損なわない色選びのポイント
漆喰の魅力を活かすためには、派手すぎないトーンを選ぶのが基本です。
たとえば、木材との相性が良いベージュ系やグレージュ、アイボリーなどは空間になじみやすく、柔らかさと品の良さを両立できます。
明るい色合いであればあるほど、室内が広く見える効果もあり、光の反射によって明るさも引き立ちます。
経年変化を楽しめる色かどうかも重要
漆喰は化学塗料とは異なり、年月とともに少しずつ風合いが変化していく素材です。その変化を「味」として楽しめるかどうかも、色選びの重要な視点です。
特に、淡い色合いは汚れや変色が目立ちにくく、時間とともに落ち着いたトーンへと自然に馴染んでいきます。長く暮らす家だからこそ、時間の経過とともに愛着が増す色を選びたいものです。
まとめ
漆喰は白だけに限らず、やさしい色合いを取り入れることで、より自分らしい空間をつくることができます。ただし、自然素材ならではの特性や経年変化も踏まえて、色選びには丁寧な検討が必要です。
ナチュラルな風合いを大切にしたい方には、落ち着いたトーンの色付き漆喰が特におすすめです。暮らしに寄り添う素材として、長く愛せる色を選んでみてはいかがでしょうか。
