UA値とパッシブデザイン
2023/03/16
建築物の省エネルギー法が改正され、2025年4月施工予定で原則全ての建築物(住宅も含む)について省エネルギー基準への適合が義務付けられます。その準備段階として、住宅の新築やリフォームに対する国の補助金はすべて省エネルギー性能が求められて、今後の住宅計画では切っても切れないポイントになっています。その省エネルギー性能を求める基準の中に、具体的な断熱性能を算出すること「外皮計算」というものがあり、外皮計算によって「UA値」が求められます。
「UA値」とは、断熱性能を把握するために重要になる指標のことで、「外皮平均熱還流率」と言われています。住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部に逃げる熱量を外皮総面積で除した平均値のこと。つまり値が小さいほど熱が逃げにくく省エネルギー性能が高いというわけです。このUA値は国が定めた地域区分毎に数値が決められ、その数値により性能比較されています。
このように断熱性能が数値で表されるることになったことで、UA値などの数値だけを競っているような状況になっていますが、極端にいえば、窓をできるだけ小さくして壁面を多くすれば当然数値を良くすることができます
..しかし、そんなことでいいのでしょうか...数値だけを追うのではなく、当然、数値は大切ですが、忘れてはいけないのがパッシブデザイン、例えば、軒を深くして夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り込む、開口部の位置や大きさを考え風通しを良くするなど先人の教えを取り入れることも大切なのでは...
.,数値を追うだけでは、本当に住みやすい家にはなりません、数値➕パッシブデザイン...数値を追うことと同時に、自然の力を利用することも重要なのでは...