桂離宮
2023/06/19
桂離宮拝観してきました。予約が必要なのですが、少し前までは、割と早い時期に予約できたのですが、今は古民家ブームや日本文化が見直されているとかで人気が高く、ネットで予約できるのでですが、かなり先まで予約がいっぱいで困っていましたが、現地で当日予約もできるという情報を得て、朝早く行って並べばなんとかなるだろうという安易な考えで行ってきました。8時30から受付開始で、8時20分到着と当初の予定よりかなり遅れてしまいました。すごく並んでいるのかと思いましたが、全く並んでなく、余裕で予約できました。1時間おきに、20名ほどの当日予約枠がありました。よくよく考えてみたら、梅雨のこの時期だから空いていたんだと思います。秋とかでしたら全く状況は違っていたと思いますが...ともあれ、念願の桂離宮を拝観することができました。
桂離宮...後陽成(ごようせい)天皇の弟君.智仁親王が造営した八条官家の別荘です。京都の西の郊外を流れる桂川の西岸、旧丹波街道に通じる桂川大橋を渡った北西に位置します。東西約230m、南北約218mの境域を有し、付属地を含めた総面積は約58000㎡に及びます。桂川河畔に造営された桂離宮は、桂川から水を引き、細流や苑池、大小の築山を築いて人工的に自然景観を現出した、庭園様式としては最初に完成された廻遊式庭園です。敷地のほぼ中央には複雑な汀線に囲まれた大小数個の中島を有する大きな苑池があります。苑池の西側の平坦地には古書院、中書院、楽器の間、新御殿などの主要建築物が雁行し、その南面に蹴鞠(けまり.)や弓道、駒競べの場として使用された芝庭が広がっています。池の周りや中島には苑路を巡らせ、路沿いに月波楼、外腰掛、卍亭、松琴亭、賞花亭、園林堂、笑意軒などの茶亭を配するほか、築山や野筋、入江や州浜、遣水など変化にとんだ自然景観を取り入れて、建築と庭園の見事に調和した空間を創出しています。
桂離宮は簡素を旨としながらも意匠を凝らした建築群と、深山幽谷(しんざんゆうこく)、あるいは海辺や田園の風景を効果的に配することによって、極上の美の空間を追求した庭園であり、いわば人と自然がかかわりあう絶妙の間を具現した小宇宙なのである。(伝統文化保存協会 桂離宮より)
...拝観してみて、廻遊式庭園と究極の数寄屋造りの建物や自然の景観と無駄な装飾など一切ない、究極の数寄屋造りの茶室、素晴らしいの一言でした。ドイツの建築家、グロピウスやブルーノタウトが絶賛した究極の美を見てきました。ブルーノタウトは、「涙ぐましいほど美しい」と表現しました。...私的には、まさに、「神の領域」とでも...一部の建物が改修中だったので残念でした。...今度は、秋に拝観したいです...春夏秋冬四季折々の景観を見るべきでしょう。...桂離宮に、はまりそうです...