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廊下のないプランニング

各個室を廊下でつなぐようなプランが一般的ですが、こういうプランは、間取りの可変性に乏しく、家族の変化に対応しにくいものです。家を売却することになったとき、次のオーナーは、もとのプランのままで使うか、大掛かりなリフォームや耐震改修をしなくてはならなくなります。解体、新築となれば、産業廃棄物を増やし、資源を無駄使いして二酸化炭素を大量排出してと、いいことなしです。

長期優良住宅が普及しても、このサイクルの繰り返しでは、仕様がいくら良くなって耐久性が向上しても、生活への可変性が確保されなければ、長期使用に向けての解決にはなりません。

日本の民家は、かつて「田の字」のプランが一般的でした。家の中央に大黒柱を置き、四つの部屋を襖や障子で仕切り、建具によって開けたり閉じたりする形式でした。家族の色々なセレモニーや、家族計画に応じて、田の字の中で変化に対応してきました。

現代では、子育てが終わって夫婦2人の住まいになった後で、また子供と二世帯住宅にするかもしれません。気の合った仲間と暮らすケアハウスにするかもしれませんし、あるいは別の人とオーナーが変わるかもしれません。

外周壁で耐震性を確保していれば、内部の壁は全部撤去しても問題ないので耐震性構造を気にすることなくリフォームが可能になります。長期優良住宅としての不動産価値も高まります。

そこで内部は大黒柱一本の田の字プラン、外周は耐震壁で耐震性を確保するのがおすすめです。

...「雨楽な家」では、廊下のないプランを標準としています、土間との組合せで、うまくプランニングしています。同じ坪数でも、廊下のあるプランと比べると部屋をかなり広くとることができます...。

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